プロ野球史上最もハイレベル? 熾烈極める新人王レース、牧&栗林の「ダブル受賞」望む声も

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「どっちが取れんでもおかしい」「投手部門と野手部門作るべき」

   プロ野球の新人王(最優秀新人)は、全国の新聞、通信、放送各社で5年以上プロ野球を担当している記者が投票権を持つ。最も票を集めた選手1人が賞を獲得する仕組みだが、過去には「該当者なし」だった年もある。惜しくも新人王を獲得できなかったものの、優秀な成績を残した選手には「新人特別賞」が与えられることがある。

   ネット上のプロ野球ファンの間では、牧選手と栗林投手のどちらが新人王にふさわしいか、という論争が連日繰り広げられている。どちらも記録的な成績を残しているとだけあって、どちらか一方が新人王を逃してしまうことに抵抗感を抱くファンも多いようだ。

   中には「牧と栗林両方に新人王とか出来ないの」「こんなんどっちが取れんでもおかしいよ」と、特別に「ダブル受賞」を認めてほしいという声も。「投手部門と野手部門作るべき」という意見もあった。

   そして、セ・リーグには牧、栗林両選手以外にも優秀な成績を残すルーキーがいる。阪神の佐藤輝明選手は24本塁打と今シーズンの新人の中で最多の本塁打を記録。中野拓夢選手(同阪神)は不動のショートに定着し、盗塁王(30盗塁)の獲得が濃厚だ。また伊藤将司投手(同阪神)は先発投手として10勝、防御率2.44と安定したピッチングを見せ、チームの優勝争いに貢献した。2年目ながら新人王の資格を持つヤクルト・奥川恭伸投手は先発陣の柱として9勝を挙げ、リーグ優勝に導いた。

   「新人」たちの目覚ましい活躍に、98年の熾烈なセ・リーグ新人王争いを思い出すという人も。同年は14勝をあげた中日・川上憲伸氏、9勝18セーブの広島・小林幹英氏、打率3割19本の巨人・高橋由伸氏、打率.327の阪神・坪井智哉氏の4人が活躍。最終的には川上氏が新人王を受賞し、残り3人に新人特別賞が与えられた。

   今年は誰が新人王を受賞するのか、特別賞は何人出るのか。シーズン終了まで、「新人」たちの活躍から目が離せない。

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