日本ホビーショー、存続危機でクラファン開始へ 目標300万円...2年連続中止で「出展料」期待薄

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主催者としての損失額は約1億1千150万円

   45年の歴史がある「日本ホビーショー」は、2年連続でイベントの中止を余儀なくされた。開催が中止となったのはイベント史上初めてのことだった。

   日本ホビー協会によれば協会に対し、なぜ直前の中止となったのか、協会の判断に誤りはなかったのかといった指摘や批判も寄せられたといいう。協会はそうした疑問に応えるべく、 中止に至った詳細な経緯をクラウドファンディング上の記事で伝えた。

   それによれば、20年の春はまだ新型コロナ感染症というものがわかっていない段階で、政府によるイベント開催のガイドラインなどがなかったため、主催者判断でイベントを中止することにした。

   一方で21年は、イベント開催におけるガイドラインが制定されていたため、それに準じた開催準備を進めてきた。しかし開催直前になって、会場である東京ビッグサイトから「来場者を入れるイベントには施設を貸せない。無観客ならば、開催できる」と伝えられ、中止を余儀なくされたという。その結果、主催者としての損失額は約1億1150万円にのぼったとしている。

   取材に対し日本ホビー協会は、イベントの中止が相次いだことにより、出展者を募ることが難しくなるのではないかと不安を吐露する。

「昨年の中止は、2020年3月16日に自らの意思で決定しました。残念ながら2021年は、開催直前の中止要請を受けた形で、出展者の皆様に昨年以上の大きな損失を発生させてしまいました。協会の財政も悪化していますが、二度とこんな目に遭いたくないという出展者のお気持ちもあって、これまでと同じ出展者を募ることができるかどうかは、とても厳しいと考えています」
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