秋篠宮家の長女眞子さんと小室圭さんが2021年10月26日に結婚し、午後に2人で会見した。
会見の質疑応答は、眞子さんが「強い衝撃」を受けた質問があったとして、文章での回答になった。
「恐怖心が再燃し心の傷が更に広がる」
該当したのは、日本雑誌協会からの質問とみられる。
複数の新聞・テレビで報じられた質問と回答の文書によると、同協会は、多くの国民から結婚が歓迎されない理由として(1)小室さんの母親の金銭トラブルが解決されていない (2)小室さんの経歴に"皇室利用"と受けとめられかねない事柄がある――とし、それぞれ詳説を求めた。
前者は
「発端となった金銭トラブル、また、すでに刑事告発されている、小室さんの母親による遺族年金の不正受給の疑惑について、現在の状況を詳しくご説明ください」
などと、後者は
「小室さんの留学先である米フォーダム大学が公式サイト上で『プリンセス・マコのフィアンセ』と紹介したことがありました。関連して、本来は法学部の学位を所有している人に入学資格がある『LLMコース』に法学部を卒業していない小室さんが入学したことや、学費全額免除の奨学金を受給したことなどから、『婚約者』として特別な待遇を受けたのではないかと、疑念の声が上がっています。この点を、小室さんはどうお考えですか」
などと、それぞれ質した。
眞子さんの回答は次の通りだった。
「この質問は、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問であると思います。このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました。誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問をいただいたことは、誠に残念に思います。
(1)に関連する質問についてお答えします。既にお話しした通り、圭さんのお母様の元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めてもらいました。具体的な助言については数多くありましたが、それらをこの場で羅列するわけにはまいりませんので、お答えすることは控えます。『納得と祝福』については、それぞれの方のお気持ちがあると思います。
ただ、私たちは、厳しい状況の中でも変わらずに私たちを応援してくださり、今日という日を祝福してくださっている方々に、感謝しております。そして、根拠のない多くの厳しい批判にさらされてきた圭さんが、私と結婚するという意思を持ち続けてくれたことに感謝しています。私との結婚を諦めれば、圭さんはこれだけの根拠のない批判に数年間にわたってさらされ続けることはなかったはずです。
(2)に関連する質問についてお答えします。圭さんが『フィアンセ』としてフォーダム大学に入学しようとしたという事実はありません」
圭さんの回答
圭さんの回答は次の通り。
「(1)に関連する質問については、『これまでの出来事に対する思い』でお話ししたことと回答が重なる部分があります。私の母と元婚約者の方との金銭トラブルと言われている事柄について、詳しい経緯は本年 4 月に公表したとおりです。元婚約者の方には、公表した文書でも書いたように、これまでも折に触れて私と私の母からお礼を申し上げており、今も感謝しております。
母と元婚約者の方との話し合いは、元婚約者の方が指定なさった週刊誌の記者の方を窓口として行われてきました。この記者の方に対応したのは、私の母の代理人弁護士です。
本年4月に解決金をお渡しすることによる解決をご提案したところ、母と会うことが重要であるというお返事をいただきました。しかし、母は精神的な不調を抱えており、元婚約者の方と会うことにはドクターストップがかかっています。そのため、私が母に代わって対応したいと思い、母の代理人弁護士を通じてそのことをお伝えしました。
元婚約者の方からは、元婚約者の方の窓口となっている週刊誌の記者の方を通じて、前向きなお返事をいただいています。解決に向けて、私が出来る限り対応したいと思います。解決金を受け取っていただきたいという気持ちは変わっていません。遺族年金の不正受給については、そのような事実はありません。
(2)に関連する質問にお答えします。私が皇室利用をしたという事実はありません。『婚約者としての特別な待遇』もありません。フォーダム大学の Admission policy(大学の入学者受け入れ方針)には、入学資格は法学部卒業生だけでなく、それと同等の法学教育を受けたことと規定されています。私の場合は、フォーダム大学ロースクールが、ロースクール入学以前に修了した law studies を認めたため、申請が受け付けられました。
学費全額免除の奨学金については、私が提出した成績を含む総合的な評価に基づいて決まりました。入学選考において、私が『プリンセス・マコのフィアンセ』であるとお伝えしたことはありません。日本のメディアから大学に問合せが来る可能性があり、ご迷惑をおかけするかもしれないという状況については、入学決定後に説明をいたしました。大学の HP での記載については、状況を総合的に踏まえたうえで、大学が判断したことでした」