大島渚監督や崔洋一監督が映画化
作品は知識人や文化人らに注目され、漫画を一つの芸術文化として論じる「マンガ評論」のきっかけをつくった。63年、「思想の科学」で取り上げられたのを皮切りに、週刊誌などでも特集記事が組まれた。
「大学生が唯物史観を学ぶ白土マンガ」(週刊現代65年10月28日号)
「マンガ界の風雲児 白土三平」(週刊朝日66年12月2日号)
「白土三平とガロの不思議な魅力」(平凡パンチ67年3月6日号)
67年には、大島渚監督によって『忍者武芸帳』が映画化され、「白土ブーム」に拍車をかけた。
『カムイ伝』は71年に第一部が終了。88年から2000年まで「第二部」が続いた。「第三部」は構想のみで終わった。別途、『カムイ外伝』なども発表され、それをもとに09年には崔洋一監督による実写映画『カムイ外伝』もつくられた。