俳優の吉沢亮さんが渋沢栄一役で主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」第32話が2021年10月24日に放送され、俳優の和久井映見さん演じる栄一の母・ゑいの最期の言葉が反響を呼んでいる。
体調を崩したゑいが渋沢家にやって来る
大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢さん)で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
第32話で栄一は、実業の一線に立とうと決心し、勤めていた大蔵省を辞職。日本初の銀行「第一国立銀行」を創設し、三井組と小野組から一人ずつ頭取をとり、自身は総監役となる。
そんな中、ゑい(和久井さん)が体調を崩し、故郷から渋沢家に身を寄せる。これまでの孝行のためにも、栄一の妻・千代(橋本愛さん)は献身的にゑいを看病する。
栄一が、新しく流通させようとしている銀行の券を見せ、「(これがあれば)きっとみんなが便利になる」と嬉しそうに語ると、ゑいは「それは楽しみだいねぇ」と同意した上で「でもなぁ、栄一。近くにいる者を大事にすんのを忘れちゃあいげねぇよ」と家族を大事にするようにと忠告。最近、未亡人の女性を妾として自宅に受け入れた栄一とって、それは耳の痛い話だった。