今季限りで現役引退を表明した巨人・亀井善行外野手(39)の引退セレモニーでの心温まる「ヤジ」が話題を呼んでいる。
巨人は2021年10月23日、東京ドームでヤクルトと今季ホーム最終戦を行い11-1で勝利。試合後に亀井の引退セレモニーが行われ、亀井はファンに別れを告げチームの後輩たちにエールを送った。
ファン「俺は亀井ちゃんからいっぱい勇気もらったよ」
巨人の生え抜きとして17年目のシーズンとなった今季は、92試合に出場し打率215、3本塁打、17打点に終わった。
引退セレモニー冒頭で球団関係者、監督・コーチ、ファンに感謝の念を表した亀井は「ジャイアンツファンのみなさま、今シーズンはいいプレーが見せられず本当に申し訳ありません。心が折れそうになったことも何度も何度もありました。その心をつなぎ留めてくれたのがファンのみなさまの温かい拍手でした」とシーズンを振り返った。
さらに「両親、妻、子どもたち、不安ばかりかけて、本当に申し訳なかったです。もうプレーする姿は見せられませんが、ここまで一緒に戦ってくれて本当にありがとう。これからもよろしく」とコメントし、スピーチを締めくくろうとした時だった。
亀井が「最後になりますが」と発したところで言葉に詰まると、スタンドのファンから「俺は亀井ちゃんからいっぱい勇気もらったよ」と温かい言葉が投げかけられ、たくさんの拍手が背番号「9」に注がれた。
ツイッターでは「おっちゃんの声で泣いた」
すると亀井は感情を抑えることが出来なくなりうつむいたまま号泣。スタンドからは亀井の背中に向けて「亀井ちゃんありがとう」との声が上がり、場内は再び拍手で包まれた。
亀井は涙を隠そうともせず「すみません」と顔を上げ、「最後になりますが、心技体、そろわないとこのプロの世界では通用しないと身に染みて感じました。若い選手たちには心技体、全てにおいて強い選手になってほしいなと願っています」と率直な思いを吐露した。
そして後輩たちに向け「尚輝(吉川)、ポジティブに頑張れよ。聖弥(松原)、あんたは天才だからもうちょっとだけ頭を使っていけよ。きっしゃん(岸田)、お疲れ。勇人(坂本)、後は任した。3000本目指して頑張ってください」とメッセージを送った。
亀井の引退セレモニーの模様はSNSで話題を集め、ツイッターでは巨人ファンから「誰だよ叫んだやつ。めちゃくちゃ泣いたわ」「おっちゃんの声で泣いた」「謎のおっちゃんがいい味出してる」「久しぶりに涙腺崩壊した」「こんなに皆に愛される選手ってなかなかおらんよ」などの声が上がった。