YouTubeで「人の命を救えたと思った」 手足3本失った僕が、一通のメールで感じた存在意義

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たまたま出てきたYouTube動画

   けんいちさんは、仕事やプライベートで辛いことが重なり、悩んで去年の夏頃に休職していたと明かしてくれました。自分を追い込んでどん底にいた時、たまたまYouTubeを開いたら、僕の動画がおすすめに出てきたそうです。

   「死にたいと思っている人へ」とサムネイルに書いた動画でした。僕が事故で手足を3本失い、毎日「死にたい」と思っていたどん底の事故直後から、生きていることの幸せに気付いて笑顔になるまでを語ったものです。「見てくれた人に、踏みとどまってほしい。死ぬのは早すぎる。自分がどれだけ恵まれているか気づいてほしい」。そんな気持ちで作った動画でした。

   けんいちさんはこの動画に「救われた」と言ってくれました。「人生のどん底」という点で同じ境遇を味わった者同士、自分に置き換えて見てくれたのかもしれません。死にたいと思っていたけど、その先で前を向けるようになった姿を見たような。徐々に活気を取り戻し、仕事にも秋に復帰できたそうです。

   僕自身も救われています。けんいちさんのDMは、僕に自分の存在意義を感じさせてくれました。手足が3本なくなって、「生きている意味があるのか」「誰かのためにできることなんてあるのか」と考えていた時期がありました。そんな僕が、誰かの人生に寄り添うことができる。手を差し伸べることができる。DMをもらって、そう実感できました。おおげさと思われるかもしれないけど、人の命を救えたと思ったんです。

   僕は多くの人に支えられて生きてきました。だからこそ、誰かの力になりたい気持ちが強くあります。その中で、自分の動画が視聴者の生きる希望に繋がったのは光栄なことでした。頂いた感謝の言葉は、僕にとってまた次に進んでいくエネルギーになります。

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