当て方のコツはあるの?
「負け」なしでお得な「パカ券」ではあるが、1着を当てるコツなどはあるのだろうか。井手さんに尋ねると、こう答えた。
「基本的にどの子が1位になるかはアルパカの気分次第です。『この子が必ず勝つ』というのがないのが、面白いところです。中盤まで走っていたアルパカが途中で止まってしまうこともあり、そういったグダグダ感もお客さんに好評です」
勝敗はアルパカの気分次第であるため、スタッフでさえ予測がつかないレースが楽しめるそうだ。
SNS上では、そんなアルパカダービーを楽しんだ来場者が撮影した写真が拡散されている。同投稿には約3万件近いリツイートと、約9万「いいね」が寄せられており、疾走するアルパカが「かわいい」と大好評だ。こうした反響について井出さんは、こう話す。
「お客さんがSNSに投稿していただいた影響は大きいです。まだ歴史の浅い牧場なので、こうして知っていただけるのはすごくありがたいことですね」
SNSやテレビなどで話題になったことで、来場者数は増え続けており、現在は年間約3万人が訪れる。今年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言が発令された影響で少し減ったものの、緊急事態宣言が明けると平日は200人、土日には300~600人が訪れているという。
井手さんは最後にこう述べた。
「コロナ禍で外出などが制限された中で生活されている方も多いと思います。アルパカ牧場は、コロナ対策もしっかりしていますし屋外ですので、アルパカに見て触れてたくさんの癒しを持って帰っていただきたいです」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)