こだわったのは音質
呼び込み君ミニは、本体中央にある黒いボタンを押すと約20秒間、お馴染みの音楽が流れてくる。約53ミリメートルで呼び込み君の外観を忠実に再現しており、本物同様に顔パネルを文字パネルに交換することもできる。
富永さんによると、1番こだわった部分であり、開発で最も苦労したのが音質の再現だった。遠くにいてもまるで本物から鳴っているような感覚を得るために、群馬電気からマスター音源を提供してもらい、スピーカーを調整した。
「実物ではスーパー等で雑多に音が混じる環境の中、ダイレクトに耳に入ってくるあの音源を、手のひらサイズで再現しても見劣りしない音質にもってこれるかどうかという事が重要ポイントになりました。マスター音源の使用やスピーカーの選定によって満足いくものが実現できました」
こうして出来上がった呼び込み君ミニ。富永さんは「まずは手にとってボタンを押した瞬間に自分のいる場所がスーパーにいるような錯覚に陥る感覚を味わってみて欲しい」という。
「自分の場合は生鮮食品コーナーにあるイメージが強いので体感温度が下がる感じがします(笑)。
また、鳴り物OKのイベントであれば、イベントスペースや屋台でお客様の集客等にも活用するのもありかもしれません。きっと誰かしら振り向くはずです(笑)」