スーパーやディスカウントストアなどで「ポポーポポポポ」「ポポポポポ~」といったメロディーで集客を行う音声ポップ「呼び込み君」。模型メーカーの青島文化教材社は2021年10月18日、これを小型化した玩具「スーパーサウンド『呼び込み君』ミニ」(以下、呼び込み君ミニ)を12月に発売すると発表した。
SNS上ではさっそく「完成度高ェな!」「自宅でポポーポポポポが聞けるように!」と衝撃が広がっている。
いったいなぜ「呼び込み君」を玩具化しようと考えたのか。J-CASTニュースは19日、青島文化教材社にメールで取材した。
「あの可愛らしい働き者を手元に置きたい」
「呼び込み君」は、群馬県大間々町の電子機器メーカー・群馬電機が開発した。公式サイトの説明によれば、開発当時の録音再生機器はカセットテープが主流だった。しかし店舗で販促メッセージを繰り返し再生していると、テープが伸び、音質の劣化が激しかったのだという。そこでテープを使わず音質の劣化が無く、簡単に録音再生できる商品として生み出されたのが「呼び込み君」だった。
そんな呼び込み君は現在、スーパーやディスカウントストアなど各所で活躍しているのだが、どうしてこの販促機器を玩具化しようと考えたのだろうか。呼び込み君ミニを開発した青島文化教材社広報課の富永幸三郎さんは、こう述べる。
「スーパーに行くとどことなく聴こえてくる『ポポポポポ~♪』の馴染みの音楽が、さらに日常の中で身近にあったら面白いのではないか。『だれもが知るあのメロディーをいつでも聞きたい』、『あの可愛らしい働き者を手元に置きたい』そんな夢を叶える商品としてミニサイズの呼び込み君を企画し、実物の製造元であります群馬電気株式会社様へ企画提案しましたところ快諾いただきまして、開発に至りました」
本物の呼び込み君は公式サイト上の価格で2万3980円。呼び込み君ミニは792円なので、店舗に設置するのではなく個人で楽しみたい人にぴったりと言える。