プロボクシングの国際ボクシング連盟(IBF)が2021年10月21日(日本時間22日)、WBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(28)=大橋=の次期防衛戦の日程を発表した。
IBFの公式サイトで公表されたもので、井上の防衛戦は12月14日に東京で行われる。対戦相手はIBF同級6位のアラン・ディパエン(30)=タイ=で、IBF王座4度目の防衛戦となる。
ドネア、カシメロ共に次戦は指名試合
挑戦者のディパエンは19年2月にプロデビューし、12勝(11KO)2敗を誇るハードパンチャーだ。19年9月に空位のIBFパンパシフィック・スーパーフライ級シルバー王座を争い敗戦。今年3月にはIBFパンパシフィック・バンタム級王座を獲得した。
WBAとIBFのベルトを保持する井上は当初、世界主要4団体制覇を目指していた。
ところが標的となるWBC王者ノニト・ドネア(38)=フィリピン=、WBO王者ジョンリル・カシメロ(32)=フィリピン=ともに各団体から指名試合の指令が下り、年内の対戦が見送られる方向にあった。
ドネアはWBC同級暫定王者レイマート・ガバリョ(25)=フィリピン=との対戦が義務付けられ、カシメロはWBO同級1位ポール・バトラー(32)=英国=との指名試合が決定し、12月にUAEドバイもしくは英国リバプールで防衛戦を予定している。
井上「今年は調整試合でもいいからやりたいよね」
井上は今年6月にIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(29)=フィリピン=と指名試合を行い、3回TKOで王座防衛に成功。試合後は改めて4団体王座統一を目指していくことを明言した。
4団体王座統一にこだわりを見せていた井上だが、9月下旬に前出のとおりドネアに指名試合の指令が下り、10月上旬にカシメロの指名試合が決定した。
このような状況のなか、井上は10月10日にツイッターを更新し「来年のビッグファイトに向けて今年は調整試合でもいいからやりたいよね」とのコメントを投稿した。
井上の次期防衛戦についてツイッターでは「今からすごく楽しみ」「試合を見られるだけ幸せ」と試合を待ちわびたファンから歓喜の声が上がる一方で、「冷静に考えて井上の圧勝でしょう」「あっさり終わるんだろうな」と、井上の圧勝劇を予想する声が寄せられた。