プロ野球ヤクルトの元監督で野球解説者の若松勉氏(74)が塩見泰隆外野手(28)の後逸に苦言を呈した。
ペナントレースで首位に立つヤクルトは2021年10月21日、神宮球場で広島と対戦し7-11で敗れた。ヤクルトは2点ビハインドの4回に5点を返して逆転したが、7回に大量7点を失い試合をひっくり返された。
グラブの下を抜けてフェンスに向かって...
7回のビッグイニングは、センター塩見のエラーから始まった。
ヤクルト4番手・田口麗斗投手(26)が先頭打者・曾澤翼(33)にライト前ヒットを許し、続く代打・長野久義(36)を四球で歩かせた。無死1、2塁の場面で宇草孔基(24)が放った打球はセンター前へ抜けた。
ダッシュして捕球態勢に入った塩見は2塁走者に気を取られたのか、打球はグラブに収まらずグラブの下をすり抜けフェンスに向かって転がっていった。この間に曾澤、長野に加え打者の宇草までもホームに生還し、6-6の同点となった。
広島は攻撃の手を緩めず、ヤクルト5番手スアレス投手(32)に襲い掛かった。坂倉将吾(23)、菊池涼介(31)の連続タイムリーなどでこの回一挙7点を獲得。3点差をひっくり返し試合を決定付けた。
若松氏「もう少し守備でも勉強して」
この試合をラジオ中継した「ショウアップナイタースペシャル」(ニッポン放送)で解説を務めた若松氏は、塩見のプレーについて「なんかやらかす人ですよねこの人。ホントね」とチクリ。さらに試合終了後の「総括」でも塩見のプレーに触れ、「宇草のセンター前を後ろに逸らすというのは外野手としたら恥ずかしいよね」と苦言を呈した。
若松氏は塩見の捕球態勢にも言及し「ホームで殺す方の捕球だったわけだよね。グラブがせばまってボールの入る余地がなかったですよ」と指摘した上で「外野手は後ろに誰もいないわけで絶対に逸らしたらダメなんです。もう少し守備でも勉強してそういうところをやってほしいよね」と注文を付けた。
チームは5試合を残して優勝のマジックナンバーは「3」のまま。この日、リーグ2位の阪神が中日に勝利したため、阪神とのゲーム差は0.5ゲームとなった。阪神の残り試合は3試合となっている。