尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さん(74)は2021年10月21日、同日に長野地裁で初公判を迎えたスキーバスの事故の裁判について、被告の責任は重大であると指摘した。
「『予見可能性』が最大の争点ですが...」
事故は2016年1月15日未明、長野県軽井沢町を通る国道18号線で発生。バスはカーブを曲がり切れずに崖下に転落し、乗客と乗員併せて15人が死亡、26人が負傷した。当時法政大教授だった尾木さんのゼミ生10人が乗っており、うち4人が犠牲になった。
尾木さんは21日のブログで「5年経ちましたが失われた命は戻らずご遺族の心痛は癒えることはありません」と無念さをにじませた。続けて、被告の運行会社社長と運行管理者の2人について「責任は極めて大きいと思います」と指摘した。
さらに、「公判では、事故に至る『予見可能性』が最大の争点ですが、立証のハードルは高そうです」と、裁判が難しいものになりそうだとの見方を示した上で、
「司法の場で管理責任や安全管理体制を問い、事故原因究明に力を尽くして欲しいです(中略)再発防止につながる審理を期待します よろしくお願いします」
と願った。
各報道によれば、両被告は無罪を主張し、予見可能性も否定している。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)