北朝鮮ミサイル、日韓発表に「食い違い」 発射数めぐり見解分かれる...正しいのはどっち?

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

韓国は発射地点、日本は着弾地点の情報が正確

   韓国側は、1発だとする分析の正しさに自信を見せているようだ。ハンギョレ新聞は10月19日付けの記事で、軍合同参謀本部が日韓の認識の違いを質問されて「韓米が事前動向を注視し、韓米の情報源が1発を検知した」と答えたと報じている。同紙では、この発言を受けて「韓日の軍当局間にコミュニケーションはなく、韓国の情報分析が合っている、という意味に解釈できる」と指摘している。中央日報は「韓日は北朝鮮のミサイルの分析では、異なる特徴を持っている」として、韓国軍関係者による

「丸い地球の表面の特性上、レーダーの電波が届く距離には限界がある」
「韓国は発射地点(北朝鮮)、日本は着弾地点(太平洋など海上)に関する情報がそれぞれ相対的に正確だ」

という解説を載せている。記事には明示的に書かれているわけではないが、発射時には1発で、着弾までに分離したことを補強する説明だ。

   北朝鮮側の報道では、発射されたミサイルの数に関する言及はない。ただ、5枚配信された写真からは、一度に複数のミサイルを発射する様子はうかがえない。

   ただ、日本側は10月20日午前の時点でも、発射されたのは2発だとの認識を維持している。磯崎仁彦官房副長官の記者会見では、弾道ミサイルの数を確認する質問に対して、磯崎氏は次のように答弁している。

「現時点までに得られた諸情報を総合的に勘案すると、北朝鮮は昨日2発の弾道ミサイルを東方向に発射したものと分析している。北朝鮮や韓国の発表については承知しているが、いずれにせよ、詳細については引き続き分析する必要があると考えている」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

1 2
姉妹サイト