プロ野球・西武の松坂大輔投手(41)が2021年10月19日にメットライフドームで行われた日ハム戦で引退試合のマウンドに上がった。
国内メディアが「平成の怪物」の引退試合を速報で伝えるなか、長年のライバル関係にある韓国球界も松坂の引退試合に注目したようだ。多くの現地メディアが特集記事を掲載した。
「韓国ファンたちの思い出の中にある人物だ」
松坂は西武、大リーグ・レッドソックス、メッツなどで活躍し、00年シドニー五輪、WBCなど多くの国際舞台でエースとして日本代表をけん引した。
韓国メディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、00年シドニー五輪の3位決定戦での日韓戦を振り返りながら松坂を「韓国ファンたちの思い出の中にある人物だ」と紹介した。
松坂は3位決定戦で先発のマウンドに上がり、0-0で迎えた8回に韓国代表・李承燁(イ・スンヨプ)に決勝の2点タイムリーを許しメダルを逃した。
弱冠20歳の松坂が、プロ選手主体で臨んだ韓国代表を苦しめたことは現地野球ファンの間でも強烈な印象として残ったようで、同メディアは「松坂は21世紀の日本球界を代表する選手の一人である」と評した。
「批判を原動力にしようと試みたが...」
引退試合のニュースを速報で伝えた「聯合ニュース」(WEB版)は、「日本球界のアイコンと呼ばれた松坂大輔がマウンドと別れた」と伝え、「松坂は時代を風靡したエースであった」と紹介した。
記事では98年の甲子園大会決勝戦でノーヒットノーランを達成して全国区のスターになり、翌年99年に西武に入団して16勝5敗、防御率2.60をマークして新人王を獲得したことなどを伝えた。
韓国メディア「MHN sports」(WEB版)は、「怪物松坂去る」などの見出しで特集記事を掲載。98年甲子園大会準々決勝で延長17回250球を投げ、翌日の準決勝にも登板し決勝ではノーヒットノーランを達成した松坂を「漫画よりも漫画のような物語の主人公になった」としている。
「SPOTVnews」(WEB版)は、松坂のコメントを引用する形で「批判を原動力にしようと試みたが...松坂も人間だった」との見出しを取り記事を掲載し、松坂は横浜高校時代から「怪物」というニックネームを得るほど注目を受け、プロデビュー直後は有名な先輩たちを相手に猛威をふるったなどと伝えた。
「本当に皆さんに感謝しています。その思いを込めて」
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) October 19, 2021
会見での言葉を表現する、ラスト登板となりました!#埼玉西武ライオンズ #seibulions #ありがとう松坂 pic.twitter.com/bxKz79iprp