ヤクルトと巨人、明暗分けた「監督の差」 光った投手運用の妙...中5ローテで自滅のGとは対照的

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「ヤクルト黄金時代」再来あるか

   高津監督は現役時代、故・野村克也氏が監督を務めたヤクルト黄金時代の守護神として活躍。日米通算313セーブを記録したそのキャリアは濃い。

   ヤクルト退団後は米国、韓国、台湾と渡り歩いた後、独立リーグ・新潟アルビレックスでプレー。日本、米国、韓国、台湾の4カ国のリーグでプレーした初の日本人選手で、名球会会員が独立リーグでプレーするのも史上初だ。

   ヤクルトに指導者として復帰し、1軍投手コーチ、2軍監督を経て昨年から1軍の監督に就任。様々な環境に身を置き、指導も柔軟だ。目の色を変えているのは1軍だけではない。ファームの選手たちも活躍すれば昇格できるチャンスがあるからモチベーションが高い。関係者は次のように話す。

「今季日本新記録の48ホールドをマークした清水昇をセットアッパーとしての適性を見出し、楽天を戦力外通告になった今野龍太も救援に不可欠な存在になっている。高津監督は適材適所で選手の能力を引き出す手腕に長けている。今年優勝すれば来年以降も黄金時代が続く可能性があります」

   歓喜の瞬間まであとわずか。最後まで気を引き締め、トップギアのまま走り抜ける。(中町顕吾)

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