飼い犬が海に落ちた!――
海上保安庁の職員が予定していた訓練を始める直前、付近の市民から緊急要請を受けた。すぐに犬の救助に乗り出し、無事に飼い主のもとへ送り届けた。こんな出来事を同庁がツイッターで報告し、ネット上で「素晴らしい」と称賛を集めている。
「茶色の犬が海の中で必死に這い上がろうとする姿を確認し...」
海上保安庁は2021年10月14日にツイッターで、京都府宮津市で11日に起きた出来事だとして、以下のように伝えた。
「宮津海上保安署と関係機関による旅客船事故対応合同訓練がまさに始まろうとする時『助けて下さい!犬が海に落ちた!』と飼い主から救助要請を受けました。ほどなく巡視艇あまかぜ乗組員が海から上がれず疲れ切った柴犬を救助!柴犬は無事に飼い主の元へ返すことができました」
投稿には2枚の写真が添付され、海から顔を出して救助を待つ犬や、救助した犬を抱きかかえる職員の姿が映っている。
18日にJ-CASTニュースの取材に応じた海上保安庁の広報によると、現場となったのは海上保安庁含め関係機関が集合していた訓練場所近くの護岸。船舶火災が起きた想定での訓練を始める直前に、飼い主から救助要請があり、
「茶色の犬が海の中で必死に這い上がろうとする姿を確認し、直ぐに救助を開始しました」
とする。
海面から護岸までは高さが約2メートル、水深約5メートルで、手を伸ばして届く距離ではなかったという。
救助の詳細について、「護岸上から、犬に対して、呼びかけ等をおこなったところ、犬が少し浅いとこまで犬かきで泳いで移動したため、当庁職員が護岸を降りて、直接抱きかかえ救助したものです」と伝えた。