斎藤佑樹引退、韓国メディアの反応は 「引退試合に値しない」「悲運のハンカチ王子」

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   今季限りでの引退を表明していたプロ野球・日ハムの斎藤佑樹投手(33)が2021年10月17日に札幌ドームで行われたオリックス戦の7回に登板し、試合後に引退セレモニーに臨んだ。

  • 斎藤佑樹投手(写真:AP/アフロ)
    斎藤佑樹投手(写真:AP/アフロ)
  • 斎藤佑樹投手(写真:AP/アフロ)

06年甲子園で69イニング、948球

   斎藤は1点リードの7回に2番手としてマウンドに上がり、先頭打者・福田周平(29)にフルカウントから四球を与えたところで降板。11年の野球生活に終止符を打ったニュースは国内で速報として伝えられたが、韓国メディアも斎藤の引退に注目した。

   韓国メディア「OSEN」(WEB版)は「『15日間で69イニング』悲運のハンカチ王子、33歳涙の引退試合」との見出しで特集記事を掲載した。

   記事では斎藤が06年夏の甲子園大会において15日間で69イニング、948球を投げ抜き、ライバルの田中将大(現楽天)を破って優勝し、マウンド上で汗をハンカチで拭う姿が大きな話題となったと伝えた。

   また、斎藤は甲子園での活躍で「ハンカチ王子」として瞬く間に国民的なスターダムに上がり、高校卒業後に進学した早大では1年生からチームをけん引したと紹介した。

   しかし、高校、大学時代に肩を酷使した影響からか、プロ入り後は光を見いだせなかったとし、プロでの実績を見ると引退試合に値する選手ではないと指摘している。

「批判する世論さえ変えた」称賛するメディアも

   韓国紙「毎日経済新聞」(WEB版)も斎藤の引退試合を報じており、「批判する世論さえ変えた『魂の7回』」との見出しで当日の様子を伝えた。

   記事ではオリックス戦で斎藤がマウンドに上がったことは、オリックスと優勝争いをしているロッテファンの不満の源になる可能性があったとし、インターネットでは日ハム球団に対する批判の声が上がったと指摘した。

   しかし引退試合のマウンドで斎藤が全力で戦ったことを誰もが感じることが出来たとし、先頭打者を四球で歩かせ逆転される可能性があったにも関わらず、斎藤への批判を鎮めることは可能だったと説明した。

   試合後の引退セレモニーでは、早実高の大先輩でもあるソフトバンクの王貞治球団会長からのビデオメッセージが届き、王会長から「人生はこれからの方が長いです。どんな人生を送るか分からないが、不屈の闘志で頑張った野球時代をもっともっと超えるような形でこれからの第2の人生頑張ってほしいですね」などのエールが送られた。

   斎藤は「本日はこのような場を用意していただき球団関係者の皆様ありがとうございます。ファイアーズファンの皆様、入団してから引退する今日に至るまで温かいご声援をありがとうございました」と感謝の念を表し、「にもかかわらず皆様のご期待に沿うような成績を残すことが出来ず本当にすみませんでした」などと語った。

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