大相撲の元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏が2021年10月17日夜、泣き笑いの顔文字とともに「また悪役」とツイートした。
このとき、日本では元横綱・白鵬(36、現間垣親方)に迫ったドキュメンタリー「NHKスペシャル『横綱 白鵬 "孤独"の14年』」が放送されていて、朝青龍もVTRで登場していた。
「いちばん参考になったのは私」
9月30日付で引退した元横綱白鵬の土俵歴をたどったこの番組の中でで、朝青龍もインタビューに応じている。冒頭で、白鵬について「前人未踏の記録も出したし、横綱の地位をここまで守ってくれた男だと思います」と評価する。
2006年に白鵬が大関に昇進した当時、朝青龍は横綱昇進から4年目で全盛期にいた。「朝青龍しかいない大相撲界だったから、もうライバルだよ。勝たないといけない感じになってくる」と、当時から白鵬をライバル視していたことを話す。
2007年に白鵬が横綱昇進を果たすと、白鵬は朝青龍とは正反対の横綱像を意識するようになったと、番組はナレーションで分析する。白鵬本人も引退後のインタビューで、「朝青龍関と逆のことをやっていこうと、ある意味見本というか」と話していた。
こうした白鵬のコメントに続けて、番組では、朝青龍が「いちばん参考になったのは私だと思いますよ。白鵬の成長は僕の姿を見てクリアしていったんじゃないかと思う」と話す場面が流れた。
当時不祥事などで土俵の内外を騒がせ、2010年には暴行騒動が引退のきっかけになった朝青龍。白鵬のドキュメンタリー放送中には、前述の「また悪役」のツイートの2分後に、
「必要となれば必要人物 相撲人甘く無い 懐かしい(笑う顔文字)」
と、意味深ともとれる投稿をしていた。