地震が起きても「急いで避難できない」 身体障害の当事者が改めて痛感した「災害の恐怖」

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「備え」は、近隣の方々と日頃からコミュニケーションを取ること

   僕は事故で突然手足をなくしました。事故も地震も、いつどこで自分の身に起きるか分かりません。そういう時の「備え」はどうすればいいのだろう。今回の地震で改めて考えました。

   僕が思った「備え」は、近隣の方々と日頃からコミュニケーションを取っておくということです。緊急時に「助けて」と言える、または言ってもらえる関係になっていれば、より円滑に協力し合えると思います。

   災害時はインターネットや携帯電話の電波も通じなくなるかもしれない。友達がいくらたくさんいても、すぐ近くにいなかったら助けを求めることはできない。

   プライバシーの問題で言いたくない人もいるでしょうけど、近隣の方に「身体障害のある人がここに住んでいる」と予め知っておいてもらうだけで、緊急時に手助けしてくれるかもしれません。

   「備え」はそこからだと思います。食料の備蓄などはもちろん必要ですが、それ以前に自分の身を守らないといけない。1人で守り切れないなら、近くの方に協力していただく。

   そのために自分の存在を知ってもらう。日頃からコミュニケーションを取っておくことが大事だと思います。これは障害の有無とは関係がないかもしれませんね。

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