日本人の6割「コロナ禍で旅行できずストレス」 感染減少で需要伸びるか

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   新型コロナウイルス禍で世界的に旅行が制限される中、世界7か国の旅行者を対象にした調査で「良いメンタルヘルスを維持するために最も前向きな影響がある活動」を聞いたところ、日本が「旅行」を挙げた人の割合が最も高いという結果が出た。「旅行に行きたい主な理由」として「メンタルヘルスを維持するため」と答えた人の割合も日本が一番高く、旅行に行けないことがストレスになっているとする人も6割を超えた。

   新型コロナウイルス対策で発令されていた緊急事態宣言と、まん延防止等重点措置が2021年10月1日に解除され、その後も15日時点では新規感染者も減少傾向が続く。このまま感染が抑えられれば、旅行に対する渇望を背景に、大幅に需要が伸びる可能性もありそうだ。

  • 緊急事態宣言が解除されて旅行需要は戻るのか(写真は緊急事態宣言が解除された10月1日の羽田空港)
    緊急事態宣言が解除されて旅行需要は戻るのか(写真は緊急事態宣言が解除された10月1日の羽田空港)
  • 緊急事態宣言が解除されて旅行需要は戻るのか(写真は緊急事態宣言が解除された10月1日の羽田空港)

メンタル維持するのに良い活動、英国「良い睡眠」米国「運動」インド「瞑想」

   調査はクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスが9月9~15日にかけて、日本、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、イギリスの7か国でオンラインで行った。サンプル数は米国が2000人、それ以外の国は1000人。日本では、世帯収入7万米ドル(約800万円)以上で、19年度中に1回以上飛行機を利用して旅行をした人を対象に調査した。調査結果は日本では10月11日に発表された。

   日本の旅行好きが際立つのが、「良いメンタルヘルスを維持するために最も前向きな影響がある活動」に対する答えだ。最も多かった答えは各国さまざまで、英国が「良い睡眠」(43%)、米国「運動」(53%)、インドが「瞑想(めいそう)」(27%)、といった具合。日本で最も多かったのが「旅行」(46%)で、「運動」(41%)、「音楽鑑賞」(29%)が続いた。7か国全体で最も多かったのが「運動」(50%)で、旅行を選んだ人は30%だった。

6割が「旅行に行けないのは不安でストレス」

   さらに、日本では62%が「キャンセルになる可能性があっても旅行の予定があるだけで幸せな気分になる」、61%が「コロナ禍で旅行に行けない状況は不安でストレスになっている」と回答した。

   「旅行に行きたい主な理由」として「メンタルヘルスを維持するため」を挙げた人の割合は、7か国平均では28%だった。国別に見ると、最も多いのが日本で40%。メキシコ(35%)、インド(31%)が続いた。

   コロナ禍で安心して旅行できる条件を問う設問では、日本では38%が「国内の新型コロナウイルス感染者数の減少」と回答し、最も割合が高かった。このまま感染が抑えられれば、秋~年末年始にかけて大幅に旅行需要が回復する可能性がありそうだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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