「英単語ターゲット」表紙の犬が「ドヤ顔」に 改訂版の表情が話題、出版社が明かす「目力」の魅力

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旺文社の犬へのこだわり

   旺文社では、ターゲットシリーズの表紙に犬を起用した理由について下記の3つの説が浮上でしている。

・犬には「標的」(=「ターゲット」)を忠実に追いかけるイメージがあるから
・好きな動物として、犬の人気が高かったから
・ペーパークラフトに向いているから

   「ターゲット」には「標的、的」という意味があり、大学入試で狙われる可能性の高い単語に「的を絞った」というのが書名の由来の一つとされている。そんなターゲットを忠実に追いかけるイメージにぴったりだったことから、犬を起用したとする説があるという。

   また「ターゲット」の装丁に犬を採用した当時は、動物の中でも特に犬の人気が高かったため、受験生に親しんでもらえるのではないかと考えた可能性もあるそうだ。

   さらに犬はほかの動物に比べて、種類や色、表現方法にバリエーションがあり、ペーパークラフトのモチーフとして扱いやすいというのも理由の一つとして考えられている。

   旺文社によれば、今回の改訂の企画段階では、他の動物を起用する案も出ていたという。しかし、ペーパークラフトで犬を表現し続けることを選んだ。

「犬をペーパークラフトで表現しようと考えたそもそもの理由は定かではありませんが、『英単語ターゲット』シリーズはその書名や社名よりも、『ペーパークラフトで作られた犬』が表紙にある本、ということで高校生や先生方に広く認知されているため、改訂版でも踏襲しております」

   表紙に起用する犬種は、これまで使用していないものの中から、書籍レベルに応じて大型犬、中型犬、小型犬の3種を、バランスを見ながら選んでいるという。選考基準は、ペーパークラフトで表現しやすいもので、色が黒一色やあまりにも個性的な顔や表情の犬は避けているそうだ。

「ちなみに『英単語ターゲット1400 5訂版』の犬種はシェットランドシープドッグです。これは営業部の担当者が森博嗣さんの小説のファンで、小説内に登場する犬種かつ上記の選定基準も満たしていたので強く推した、とのことです」
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