ANA「空飛ぶウミガメ」最後の1機が成田着 コロナ禍で運休の「ハワイへの足」...稼働へ課題山積

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終わりつつある「超大型機」の時代

   「超大型機」の時代が終わりつつある中で、A380をいかにして効率的に活用していくかも問われそうだ。エアバスは19年、21年中にA380の生産を打ち切ることを発表している。A380を最も多く運航しているエミレーツ航空(UAE)が発注の一部を取り消し、その結果として「実質的なA380の受注残がなくなった。ここ数年にわたって他の航空会社への売り込みを行ってきたが、生産を維持する根拠がなくなった」(エアバス社)ためだ。

   エミレーツがA380の代わりに発注したのが、最新鋭大型機のA330-900型機とA350-900型機。エミレーツとしては、元々はA380による大量輸送で収益を上げる戦略だったが、最新鋭機は燃費性能が向上して航続距離が伸びたため、超大型機でなくても長距離路線で採算がとりやすくなり、A380の優位性が薄れていた。エミレーツは最後のA380を22年6月に受領することにしていたが、21年9月、その時期を21年11月に早めることを発表している。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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