星野リゾートが運営する日本旅館「星のや東京」(東京・大手町)が2021年10月13日、コロナ禍に対応した会食の場として「提灯(ちょうちん)会食」の提供を始めた。
感染防止を目的とする飲食店の「パーテーション設置」や「マスク会食」など新しい生活様式が広がるなか、星のやは独自に開発した「提灯型パーテーション」を導入した会食形式を提案。ネット上では「近未来すぎる」などと注目を集めている。
提灯制作は江戸創業の老舗
星のや東京は1泊1室10万を超えるラグジュアリーホテル。新たに始まった「東京・提灯会食」は宿泊者と日帰り客を対象に1日1組限定で、フレンチの調理技法を用いたコース料理「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」を提供する。
価格は1人2万1780円(税・サービス料込)。会場代として1組3万円(同)もかかる。公式サイトで5日前までに予約が必要だ。
会場は十分な換気をしたうえ、それぞれの座席に頭上から吊り下げられた「提灯型パーテーション」が設置されている。直径75センチの提灯は江戸時代から続く老舗企業が制作した。顔周りの前方は薄膜のビニール製、後方は通気できるよう骨組みだけの仕上がりとなっている。
この取り組みはツイッターで注目を集め、「これはなんか楽しそう」「近未来すぎる」などと評価する声が出ている。