自民党総裁選にも出馬した衆議院議員の河野太郎氏が、総選挙に向けて「刑務所製の革靴」を購入したとツイッターで報告した。意外な愛用品にネット上では、その値段も相まって「親近感をおぼえる」などと注目が集まっている。
衆院選は2021年10月19日に公示、31日に投開票される見通しだ。
「安くて高品質です。ぜひ、あなたも」
河野氏は12日、法務省で商品を購入したとツイート。投稿には革靴を映した写真が2枚添付され、
「左、わたしが愛用している徳島刑務所製カンガルー革。ところがカンガルー革が価格高騰で刑務所に入らなくなってしまい、今回は右、札幌刑務所製の牛革5099円」
とつづった。徳島刑務所製のカンガルー革靴に関しては、14年6月にもツイッターで「私の愛用品」と伝えている。
今回の投稿が注目されたことを受けて河野氏は先ほどの投稿に続けて、刑務所作業製品(キャピック製品)の公式オンラインストア「CAPIC」を紹介。「安くて高品質です。ぜひ、あなたも」と周知した。
同サイトによると刑務作業は受刑者の円滑な社会復帰を目的として行われ、売上げの一部を犯罪被害者支援団体の活動に助成しているという。河野氏の投稿にツイッターでは、
「わぁ!矯正の作業品愛用されてるんですね」
「思ったよりも庶民的な値段で凄く親近感をおぼえます」
「安いわりに品質いいですよね!!」
などの反応が寄せられている。
徳島刑務所の反応は...
河野氏が愛用していたという「カンガルー革靴」は、21年10月13日のJ-CASTニュースの取材に応じた徳島刑務所の担当者によると、20年3月末に販売終了。価格は税込み1万2120円だった。現時点で生産再開の見通しは立っていないとする。
河野氏が愛用していたことは、ツイートを通じて知っていたといい、次のように答えた。
「受刑者の改善更生のために実施している刑務作業についてご理解いただき、愛用いただいていることに大変感謝をしております」