小松左京さんの小説「日本沈没」を原作に47年ぶりにテレビドラマ化した「日本沈没-希望のひと-」(TBS系)のスピンオフ作品「最愛のひと~The other side of 日本沈没~」(動画配信サービスParaviで配信)は、乃木坂46の与田祐希さんが主演している。
「日本沈没」本編で与田さんが演じる山田愛のサイドストーリーを描く「最愛のひと」第1話で、与田さんが過去に残したエピソードにまつわるあるモノが映り込んでいた。
独特な画才で描いた「ラクダ」
「日本沈没」第1話放送日の2021年10月10日に「最愛のひと」第1話もParaviで配信されたが、冒頭から山田愛が働く居酒屋の壁に飾られた絵が映り込む。画家を目指す彼女が描いて店に飾っているという設定だ。
この絵が乃木坂46のレギュラー番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で与田さんが描いた絵に似ているのではないかと見ていたファンは気づいた。21年2月14日放送回で「絵心」最下位決定戦として、「絵が下手なメンバー」としてエントリーされたメンバーの中に与田さんもいた。番組で提示されたテーマは「ラクダ」だったが、与田さんが描いたラクダにMCのお笑いコンビ・バナナマンらスタジオは大爆笑、身体に比べて不釣り合いに大きな顔や異様に目立つ歯や目、毛の描き方などが視聴者の記憶に残った。
「最愛のひと」の当該シーンで映った絵はこのラクダを左右反転させてカラー化し、立体化させたような画風だった。
ドラマの中で山田愛が描いた絵として映った絵は他にもあるが、他にも与田さんが実家で飼っていたヤギを描いた絵に似ている絵も映り込んでいる。
山田愛は居酒屋でアルバイトをしながら画家を目指す専門学校生という役柄だが、飾られた絵も与田さんの独特な画才にスタッフが着目し、ドラマに盛り込んでいたのかもしれない。「日本沈没」本編では環境省官僚の天海啓示(演:小栗旬さん)と経産省官僚の常盤紘一(演:松山ケンイチさん)が会食する場所でもあったのがこの居酒屋だが、果たして「日本沈没」でも絵は日の目を見るだろうか。
(J-CASTニュース編集部 大宮高史)