「企業努力のみではもはや限界」 牛タン専門店が一斉値上げ、いったい何が起きているのか

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専門店の打開策は?

   今回の「牛タン危機」を、専門店はどうやって打開するのだろうか。カギとなるのは、価格高騰の影響を抑えるための「売り方」だ。

   ねぎしフードサービスでは、01年に国内で発生したBSE(牛海綿状脳症)を受けて開発を進めてきた、鶏肉や豚肉などのメニューを活用。担当者は「牛タンと、20年来ずっと開発してきたお肉の組み合わせを提供することで、新たな魅力をお伝え出来たら」と話す。

   仙台では、牛タンの「部位」の使い方を工夫して対応している店もある、と振興会の小野氏は話す。牛タンは「タン元」「タン先」「タン中」「タンサガリ」の4つの部位に分かれている。これまで、最も高級でおいしいとされる「タン元」だけを使っていた店では、「タン先」や「タン中」といった、ほかの部位も合わせて提供。また、「焼き」のみならず、煮込み物や角煮として提供することで、全体的な値段を上げない努力を「各社ともしている」という。小野氏は「(これまでにないメニューを通じて)牛タンの良さを再発見していただけたらありがたいな、と思います」と話した。

(J-CASTニュース記者 佐藤庄之介)

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