俳優の吉沢亮さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝け」第30話が2021年10月10日に放送され、登場した女中が「匂わせ女」だったとして話題になっている。
愛する家族がいながら、宴で出会った女中と...
大河ドラマ60作目。主人公は「日本資本主義の父」こと新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一(吉沢さん)で、2015年後期朝ドラ「あさが来た」で知られる脚本家・大森美香さんのオリジナル作品となる。幕末から明治と、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた生涯をエネルギッシュに描く。
第30話で栄一は、新政府の元で、廃藩置県やなどの制度改革に精を出す。新しく流通させる硬貨の品質を確認するため大阪の造幣局を訪れた日、大阪を拠点とする三井組の番頭・三野村(イッセー尾形さん)によって宴会が開かれ、栄一も参加することになった。
するとそこで、女中として働く大内くに(仁村紗和さん)と廊下で誤ってぶつかってしまい、互いに謝る。その後、じろじろと必要以上に顔を見てくるくにに対し、栄一が「俺の顏に何かついているか」と尋ねると、くには「堪忍どす。あんたさんが、うちの大事な人によう似とったもんで、つい...」とし、戊辰戦争に出たきり帰ってこない夫とそっくりであること、自宅が焼失してしまったことを告白。「そうか...」と言葉につまる栄一だが、くには栄一の破けた白い靴下を見て「よかったらその足袋の穴、繕いましょか?」「うち前はお針子やったんえ」と申し出る。
その夜、修繕した靴下を持って栄一の部屋までやってきたくに。栄一は「あぁ、ちっと」と呼び留め、そのまま部屋に引き入れるのだった。