「知識や経験を子供たちに還元してほしい」
高校、大学ではまばゆい活躍を見せていたが、プロに入って低迷してバッシングを受けた。斎藤も傷ついただろう。それでも批判覚悟で11年間現役生活を続けたのは野球が好きだったからにほかならない。
引退後のセカンドキャリアは未定だが、スポーツ紙のアマチュア担当記者は「高校、大学で指導者として戻ってきてほしい」と期待を込める。
「度重なる故障で苦しんだ分、その知識や経験を子供たちに還元してほしい。アマチュア時代にあれだけ活躍した選手ですが、プロでは長年苦しんだだけに色んな境遇の子供たちの気持ちにも寄り添える。斎藤は相手の心を開くのが上手です。指導者に向いていると思いますね」
プロで目立った活躍を見せられなかったが、濃厚な11年間だったことは間違いない。「第2の人生」での活躍を願うばかりだ。(中町顕吾)