プロ野球の巨人は2021年10月5日、神宮球場で首位ヤクルトと対戦し2-3で惜敗した。
巨人は高橋優貴投手(24)が先発し、4回途中3失点で降板。打線は3点ビハインドの5回に大城卓三(28)のタイムリーで1点を返し、6回にも1点を追加したが同点に追いつくことが出来ず1点差で敗退した。これで首位ヤクルトとの差は6.5ゲームに広がった。
谷繁氏、6.5ゲーム差「限りなく厳しい数字」
巨人・先発高橋は3回1死から青木宣親(39)、山田哲人(29)に連続ヒットを許し1死1、3塁。4番・村上宗隆(21)をショートゴロに打ち取るも併殺ならず。この間に3塁走者の青木がホーム生還し先制点を許した。
1点ビハインドの4回には先頭の西浦直亨(30)にレフトスタンドに運ばれ、続くサンタナ(29)にもソロ本塁打を浴び2失点。ここで巨人ベンチが動き、高橋が降板し鍵谷陽平投手(31)がマウンドを引き継いだ。高橋は自己最多を更新する12勝目はならなかった。
逆転優勝へ向けて首位ヤクルトとの負けられない1戦での惜敗。BSフジのテレビ中継で解説を務めた野球解説者の谷繁元信氏(50)は首位との6.5ゲーム差に「限りなく厳しい数字になってきましたよね」とし、両軍捕手のリードの差が勝負を分けたと指摘した。
この日のポイントとして谷繁氏は「高橋、小林バッテリーが山田に対しての攻め方のところなんですけど」と、具体的に3回のヤクルトの攻撃場面を持ち出し次のように解説した。
堀内氏「誠司のリードで髙橋が持った方ですよ」
「今日は最初から今日の高橋はストレートとスクリューが良いと言っていたが、キャッチャーの小林はスライダーを主体にという配球がすごく見えた。(山田に対して)ここもうまく追い込んだんですよ。腹を決めてストレートでカウントを取ってここでスクリュー行くのかなと思ったら1球ストレートを見せに行った。スライダーの勝負球を持って行ってしょうがなく最後にスクリューを持って行ってつながれた」
さらに谷繁氏は「逆に小川、古賀のバッテリーは小川のいい所を古賀が引き出しながら相手をみながら攻めれた。逆に小林、高橋はそれが出来なかった。そこの差が出たのではないかなと思います」と指摘した。
一方、元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏は5日にブログを更新し、小林のリードを高評価した。
堀内氏は「先発の髙橋は1年間ローテをきっちり守った経験がないだけにここへきて疲れもあるだろう。とは言え今日の髙橋を見ても彼のスクリュー打ちにくいのは確か。ヤクルトのバッター全く合ってなかった。そこで(小林)誠司がスクリューを多く投げさせて上手くリードしてたよね」とし、「誠司のリードで髙橋が持った方ですよ」と高く評価した。
巨人は6日に神宮球場でヤクルトとの第2戦に臨み、メルセデス投手(27)が先発のマウンドに上がる。ヤクルトはサイスニード投手(29)が先発する。
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— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) October 5, 2021