「ちょっと言葉出ない」号泣するメンバーも 新生SKE48を感動させた「10年半ぶりの吉報」とは

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   SKE48が2021年10月5日、本拠地の名古屋・栄にある劇場でのデビューから丸13年を迎え、SKE48劇場で記念のトークショーを開いた。唯一の1期生だった松井珠理奈さん(24)が4月末に卒業し、1期生がいない状態で初めて迎える周年イベントだ。

   グループの運営会社では珠理奈さんの卒業を機に「リブランディング」「新生SKE48」を掲げてきた。こういったことも背景に、イベントでは新番組や若手メンバーによるコンサート、メンバーの写真集発売など、新しい取り組みが次々と発表された。特に大きな歓声があがったのがSKE48にとって第4弾になるオリジナル公演だ。他の姉妹グループの「お下がり」や、既存の楽曲を組み合わせて作ったものではない、オリジナル公演は実に10年半ぶり。待ちわびていたメンバーは次々に涙を流して喜んでいた。

  • 4作品目となるオリジナル新公演の制作が発表され、メンバーからは驚きの声があがった (c)2021 Zest, Inc.
    4作品目となるオリジナル新公演の制作が発表され、メンバーからは驚きの声があがった (c)2021 Zest, Inc.
  • SKE48劇場からは8人のメンバーがイベントに出演した。3列目左から青海ひな乃さん、斉藤真木子さん、松本慈子さん。2列目左から古畑奈和さん、江籠裕奈さん。1列目左から須田亜香里さん、林美澪さん、熊崎晴香さん (c)2021 Zest, Inc.
    SKE48劇場からは8人のメンバーがイベントに出演した。3列目左から青海ひな乃さん、斉藤真木子さん、松本慈子さん。2列目左から古畑奈和さん、江籠裕奈さん。1列目左から須田亜香里さん、林美澪さん、熊崎晴香さん (c)2021 Zest, Inc.
  • トークショーには多くのメンバーがリモートで参加した (c)2021 Zest, Inc.
    トークショーには多くのメンバーがリモートで参加した (c)2021 Zest, Inc.
  • 4作品目となるオリジナル新公演の制作が発表され、メンバーからは驚きの声があがった (c)2021 Zest, Inc.
  • SKE48劇場からは8人のメンバーがイベントに出演した。3列目左から青海ひな乃さん、斉藤真木子さん、松本慈子さん。2列目左から古畑奈和さん、江籠裕奈さん。1列目左から須田亜香里さん、林美澪さん、熊崎晴香さん (c)2021 Zest, Inc.
  • トークショーには多くのメンバーがリモートで参加した (c)2021 Zest, Inc.

コンサート中止、新曲センターも感染...コロナに翻弄された1年

   多くのアイドルグループと同様、SKE48にとってもコロナ禍に翻弄(ほんろう)された1年だった。新曲「あの頃の君を見つけた」(9月1日)では、プロモーション期間中にセンターの林美澪さん(12)ら多くのメンバーが新型コロナウイルスに感染し、一時は活動休止に近い状況に追い込まれた。9月末には日本ガイシホール(名古屋市南区)での13周年記念コンサートを予定していたが、コロナ禍で中止になった。

   10月5日のイベントは「13周年SPトークショー ~ガイシホールで予定していた重大発表ここでします!SP ~」と銘打ち、発表事項は実に7点にのぼった。発表資料から羅列すると、次のとおりだ。

(1)サンリオキャラクター クロミちゃんとSKE48がコラボ!
(2)須田亜香里、古畑奈和ソロLIVE開催、江籠裕奈ソロLIVE振替公演日決定!
(3)写真集発売決定!
(4)8期、ドラフト3期、9期、10期によるコンサート開催決定!
(5)カプセルホテル安心お宿とコラボ決定!
(6)SKE48 新冠番組スタート!
(7)SKE48オリジナル劇場公演の制作決定!

プロデューサーは「後日発表」

   とりわけ重要なのが(7)だ。終盤に上映された動画で新公演の制作が発表され、「第1弾 Team S」、「新公演アルバムCDリリースも決定!」、プロデューサーは「後日発表」、「2022年春 初日予定!」といった情報が次々に映し出されると、壇上からはどよめきと、「えー?だれー?」といった声があがった。

   新たに制作される演目は、「手をつなぎながら」公演(09年2月初演)、「制服の芽」公演(09年10月初演)、「ラムネの飲み方」公演(11年10月初演)に次ぐ、SKE48にとって4番目のオリジナル公演。仮に予定通り初日を迎えられたとしても、前作とは10年半ほど間隔が開くことになる。まずは「チームS」向けに制作されるが、今後、「チームKII」や「チームE」向けの新公演も計画されている。劇場公演はグループ活動の柱のひとつ。13周年を機に、テコ入れに着手したとも言えそうだ。

   チームSリーダーの松本慈子(ちかこ)さん(21)は、あっけに取られた様子で「ちょっと言葉出ないですね...。素直に嬉しいです」。13年に「組閣」と呼ばれる人事異動でチームSに入った都築里佳(25)さんは、リモートでイベントに参加。オリジナルの新公演に出演した経験がなく、号泣しながら思いを吐露した。

「私が初めて(チーム)Sに組閣で入った時にオリジナル公演を新しくもらえると言っていただけてから、もう何年経ったんだろうってぐらい時間がたって...。SKE人生としても初めてオリジナル公演もらえると思ったら、すごくうれしくて...。同期もオリジナル公演もらわずにみんな卒業していっちゃったから...」

   都築さんは、ちょうど11年前の10年10月5日に劇場デビューした4期生。すでに都築さん以外の4期生は全員卒業している。

   同じくリモート参加のチームS副リーダー、上村亜柚香(あゆか)さん(17)は、

「今のチームSで新しい公演を一から作り上げていけるというのは、すごく嬉しいと思う」

などと意気込んだ。

例年との違いは「1期生の先輩が、ここにはもういらっしゃらない」

   須田亜香里さん(29)は終盤のあいさつで、例年の周年イベントとの一番の違いは「1期生の先輩が、ここにはもういらっしゃらない」ことだと指摘。次のように話し、変わりゆくSKE48への支援を呼びかけた。

「ファンの方の中には、一番最初から(SKE48を)応援してくださっている方もいれば、私たちと同じように後から好きになって、一緒にSKE48ファミリーの一員になってくれた方もいらっしゃると思います。お互いのSKE48があって良かった、SKE48が大好きだなという気持ちを、これからも大切にしながら、14年目も歩んでいけたらいいなと思っています」

   イベントのタイトルは「トークショー」だったが、SKE48劇場から出演したメンバー8人はステージ上で楽曲も7曲披露。最後に林さんが

「今まで先輩方が作り上げてくださったSKE48を、もっともっと大きくできるように頑張ります!」

と宣言して「あの頃の君を見つけた」をパフォーマンスし、イベントを締めくくった。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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