拉致問題ではかみ合わないやり取りも
ただ、質問と回答がかみ合わないやり取りもあった。北朝鮮による拉致問題について、
「拉致被害者が最後に帰国してから20年近くたっている。その間、一人たりとも帰国していない状況だ。この理由について総理はどのようにお考えになるのか」
などとして、「その問題を克服するために、岸田内閣であるからこそできること」を問う質問だ。岸田氏は次のように応じ、問題が解決できていない理由は明らかにならなかった。
「私も、北朝鮮との関係においては、外務大臣時代、ストックホルム合意を始め様々な取り組みを試みた。その結果、具体的な成果がなかなか上がらなかったということについては、しっかりと反省をしながら、この拉致問題についてもしっかりと考えていかなければならない。何よりも米国においても新政権が誕生した。この新政権の北朝鮮政策、この在りようについてもしっかりと把握をしながら、その中で日本としてどんな役割を果たせるのか、こういったことも考えながら、具体的な取組を進めていくべき」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)