格闘家の那須川天心さんが、アニメ・鬼滅の刃に登場するキャラクター「猗窩座(あかざ)」に対して熱の入ったダメ出しを行い、ファンらの笑いを誘っている。
劇場版「鬼滅の刃・無限列車編」の後半では主人公が属する「鬼殺隊」の炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)と、宿敵・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の配下である猗窩座の戦闘シーンが描かれていた。
「そりゃないぜ。猗窩座」
那須川さんは2021年10月3日、およそ5分間にわたる動画を「聞け!猗窩座」と題してYouTubeに投稿。那須川さんは、
「俺はね、猗窩座はね、ふざけてると思う。ふざけているというか、ちょっとね...情けないと思う!」
と切り出す。その理由を、猗窩座が登場したタイミングに絡めて「煉獄さんとか、炭治郎が疲れてる時に、ハァハァハァハァしてる時にお前きたよな?正々堂々とさ、戦おうぜ」と説明する。
「疲れてる時にお前リング上がれよみたいな。そりゃないぜ。猗窩座。俺はそれを見てちょっとね、悲しく思ったかな...」
と語りかけるように述べた。「良い点」については、「(相手が)刀で来たにもかかわらず、ど正面からパンチで打ち合った。その点に関しては認める」とするが、「だが...猗窩座お前、ガード低い」と指摘。
「あんなのだったらハイキックもらってしまうし。(弱点の)首さえ守ればいいと思うんだけども、やっぱ芸術性がないよね。もっとこう...技を散らして攻撃するってのも大事だと思うし」
と「格闘家目線」の見解を示した。続けて、「煉獄さんにやられるって思った時に、お前日が昇って逃げたよな?え?最後まで見届けろよ!そこに関しては俺ね、非常に腹立った」と語気を強める。
「お前、格闘家にならないか?」
また那須川さんは、猗窩座が煉獄さんの戦闘力の高さを買って「鬼にならないか?」と訴えかける印象的なシーンを振り返り、「なるわけないだろ!煉獄さんはさぁ、意思も固いし、ここが座ってんのよ」と胸を叩く。さらに、
「逆に俺は言いたい。猗窩座お前、格闘家にならないか?」
と逆勧誘。「俺が例えば鬼滅の世界に行ったら、お前どうせさぁ『鬼にならないか那須川天心?』って言うだろ。セコいんだよ!ほんとにセコい!」といい、
「拳で戦ったのは格闘家として認めるけど、俺は絶対鬼にならない。杏寿郎がならなかったように、俺も絶対鬼にならない」
「人を鬼に勧誘するな!お前には無惨様がいるだろう!」
と締める。おもむろに脱いだトレーナーの下には猗窩座のコスチュームを着用しており、そのまま無言で画面の外に去っていった。動画のコメント欄には、
「真面目に物申してるのおもろすぎる笑笑」
「独自の見解笑いました笑笑笑」
「もう対戦相手がアニメにしかいない神童」
といった反応が寄せられている。
那須川さんと猗窩座を巡っては過去にも、9月25日のツイート「猗窩座って強いんだけどさ ガード低いんよね」や、2月14日のYouTube動画「天心が猗窩座の技を実戦でやってみたら」などが大きな注目を集めていた。