あるファミリーマートの店舗が、まるで同人誌即売会「コミックマーケット」のようだとSNS上で大きな注目を集めている。
店内で異彩を放つのが、オリジナルキャラクターが描かれた手作りのポップ類。店の随所に飾られたこれらのポップ類は、東日本エリア限定で発売されているデザート「レモンチーズのスフレ・プリン」を強く勧めている。
これらのポップ類は、1人の店員が手掛けたものだという。J-CASTニュースは2021年9月29日、ファミリーマート広報を通じてその店員に話を聞いた。
話題の店員は同人誌即売会経験者だった
話題を集めたのは、ファミリーマート神保町さくら通り店(東京・千代田区)。店内のポップ類は9月14日、「レモンチーズのスフレ・プリン」の発売に合わせて掲示された。これを見たあるユーザーがツイッター上で15日、「同人サークルか?」などと紹介したことをきっかけに大きな注目が集まった。
店内には、商品を紹介する手書きのポスターにとどまらず、オリジナルキャラのタペストリーやアクリルスタンド、色紙などのグッズも掲示されている。この熱意のこもった販促がまるで同人誌即売会の展示のようだというのだ。
同人誌即売会では、自身の作品に興味を持ってもらうため、ポスターやタペストリーを制作する人も少なくない。ツイッター上では、「溢れるコミケ感」「コミケ壁サークルぐらいの宣伝あるなw」「いいなーこんなファミマ」といった好意的な声が多く寄せられている。
これらのポップなどを作成しているのは、「キノ店員」だ。ファミリーマートで20年ほど働いているベテランスタッフで、今の店舗には5年前から所属している。
店内ポップを手掛けるようになった理由について本人は、ファミマ広報を通じて、次のように述べる。
「POPを始めたのは2009年に話題になった飲料のPOPを制作したのが最初です。その後、2012年とあるコラボキャンペーンの時にもPOPを作ったところ、物凄く反響を頂いたので、それをきっかけに毎週のようにマジックペンで一発描きのPOPを作るようになりました」
キノ店員も同人誌即売会に参加したことがあるそうで、SNSなどでも好評なポップのイラストについては、即売会で知り合った友人たちと一緒に見て描いて学んだという。