後半戦は復調気配だが...
9月12日の阪神戦(甲子園)に登板して7回1失点で4勝目、19日の広島戦(マツダ)でも7回1失点の好投で5勝目を挙げてトップギアに入ると思われたが、25日の阪神戦(東京ドーム)は8回途中3失点で7敗目を喫した。
8回途中3失点という数字だけを見れば悪くない。だが、スポーツ紙記者は
「点の取られ方が悪い。以前の菅野なら無失点で抑えきっていた。この試合は高橋遥人が完封勝利を飾りましたが、菅野は7回に糸原健斗に先制アーチを浴びると、8回も阪神打線の勢いに飲み込まれて追加点を許した。投手戦でも勝ち抜くのが菅野の真骨頂でしたが、今年は一度崩れると歯止めが利かなくなっている」
菅野は10月1日のDeNA戦でも6回2失点の力投を見せたが、勝ち負けはつかなかった。逆転優勝に向け、巨人は大型連勝が求められる。当然、エースの登板試合での敗戦は致命傷になりかねない。「菅野らしさ」を最後に見せられるか。(中町顕吾)