22年5月の大統領選への出馬を表明
また、桂一郎氏はパッキャオには「負けの美学」があったと指摘した。03年以降は強敵との対戦が続き、連敗したこともあったがそのスタイルは常に好戦的で世界のボクシングファンを沸かせた。
「パッキャオの場合、試合で負けても選手としての価値が下がることがなかった。衝撃的なノックアウトシーンもありましたが、勇気をもって踏み込んだ結果だったり、負けた事実よりも試合内容が評価されることが多かったと思います。確かに6階級制覇は歴史的偉業ですが、制覇した階級の数ではなく、その階級ごとの一流王者にひるまず戦ってきたことに価値があると思います」
パッキャオの生涯戦績は72戦68勝(39KO)8敗2分け。今年8月21日のヨルデニス・ウガス(キューバ)とのタイトル戦(判定負け)がラストファイトとなった。フィリピンの上院議員を務めているパッキャオは、22年5月に行われる大統領選への出馬を表明している。