大相撲の横綱白鵬(36)=宮城野=の「誓約書」を伴う年寄襲名にインターネットで疑問の声が上がっている。
白鵬は2021年9月29日に日本相撲協会に引退届を提出し、30日に行われた日本相撲協会の理事会で年寄「間垣」の襲名が承認された。今後は宮城野部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる。
土俵上ではたびたび品格問われる
各メディア報道によると、日本相撲協会は白鵬の年寄「間垣」襲名にあたり、親方として本場所はじめ与えられた業務を誠実に行うことなどが盛り込まれた誓約書の提出を求め、白鵬がこれを了承したという。
白鵬は現役時代、歴代最多の45回の幕内優勝を飾るなど数々の記録を更新し、長らく角界をけん引してきた。通算勝星、幕内勝星はいずれも歴代1位。今年7月の名古屋場所では45回目の優勝を全勝で飾り、平成の大横綱として存在感を見せた。
その一方で土俵上での品格を問われることも少なくなかった。
40回目の優勝を決めた17年九州場所では観衆を促し万歳三唱を行い、さらに19年春場所では優勝インタビュー後に三本締めをして物議をかもした。
ツイッターでは「白鵬いじめているようにしか見えない」
横綱審議委員会は白鵬の行動についてその都度、苦言を呈してきたが白鵬には響かなかったようで、誓約書は今回白鵬が親方になるにあたって協会が自覚ある行動を求めた形だ。
誓約書を求めた協会に対してツイッターでは「白鵬には申し訳ないですが、当然の措置だと思います」と理解を示すものがある一方で、協会の姿勢を疑問視する声も上がっている。
今回の条件付き襲名について「気の毒すぎやしないか」と白鵬に同情的な声もあり、「なぜ他の親方には誓約書を書かせないの?」「白鵬いじめているようにしか見えない」「アンチ白鵬のワシでも協会の対応はアカンね」などの声が寄せられた。
白鵬はこの日、東京・両国国技館で引退会見を行い、20年間の土俵人生に終止符を打った。