日ハムOBが明かす、斎藤佑樹の「謙虚な一面」 オールスター選出に「僕の成績で出ていいんですか」

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   今季限りでの現役引退を発表したプロ野球・日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(33)の「謙虚な一面」を、野球解説者の高木豊さんが語った。発表同日に公開したYouTube動画での発言だ。

  • 斎藤佑樹投手(写真:AP/アフロ)
    斎藤佑樹投手(写真:AP/アフロ)
  • 選手ロッカーの前でほほえむ斎藤佑樹投手(画像は杉谷拳士内野手のインスタグラムより)
    選手ロッカーの前でほほえむ斎藤佑樹投手(画像は杉谷拳士内野手のインスタグラムより)
  • 斎藤佑樹投手(写真:AP/アフロ)
  • 選手ロッカーの前でほほえむ斎藤佑樹投手(画像は杉谷拳士内野手のインスタグラムより)

「復帰に向けて、頑張ってた」

   高木さんが斎藤投手について語ったのは、2021年10月1日に公開された「【速報】日本ハム斎藤佑樹投手が現役引退を発表!!【プロ野球ニュース】」と題した動画だ。同日の斎藤投手の退団発表後、すぐに撮影したとみられる。

   スタッフから「少し残念なニュースが入ってまいりました」と話を振られると、高木さんは「残念だというか寂しいというかね......(ニュースが)飛んできたけども」と寂しそうに頷いた。

   高木さんの後ろには、ホワイトボードに手書きされた「衝撃!!!斎藤佑樹 引退......」の文字と、斎藤投手の通算成績が並んでいる。

   高木さんはじん帯断裂からの復帰を目指し、リハビリを続ける斎藤投手の投球を見たことを明かした。

「まあ、リハビリ中のね、まだ途中だったと思うんだけども......あのー、ファームで投げた姿をね、ちょっと見たことがあって。まだまだちょっと(復帰には)時間がかかるなっていうような印象があったんだよ」

   復帰を目指している姿を見ていただけに、突然の引退発表には驚いたようだ。

「でもリハビリ中......復帰に向けて、頑張ってた、その矢先に引退を決めたということ。ということは、相当やっぱり肘に負担っていうかね。まあそういうものがあったのかなと推測はするけどね」

オールスター出場時の微笑ましいエピソード

   高木さんは現役最終年に日ハムに所属していたこともあり、ファイターズへの取材等の機会から、斎藤投手と交流する場面も多かったようだ。ルーキーイヤーの2011年にオールスターゲームへの出場が決まった斎藤投手から、相談を受けたことを明かした。

「オールスター(出場)が決まった時の話なんだけどさ、『おお、よかったなぁ』って言って。(斎藤投手は)『いや、僕の成績で出ていいんですかね』って。謙虚なんだよ、すごく」

   高木さんは弱気な斎藤投手に、「それは全然いいだろう。やっぱりオールスターなんだし、スターが出るんだって。だから別にいいんじゃないのって。堂々と出たら」と励ましたと懐かしんだ。

   また高木さんは、オールスター出場に際し、斎藤投手へひとつの「お願い」をしたことも明かした。

「ポケットにハンカチ忍ばして、投げて、一球投げたらハンカチで拭いてくれと。そしたら絶対盛り上がるからと」

   高木さんは、甲子園の試合中、ハンカチで汗を丁寧に拭う姿が「ハンカチ王子」ともてはやされた斎藤選手らしい演出をリクエストしたという。 斎藤投手はルーキーイヤーでの出場だっただけに、

「流石に豊さん、できませんよ」

と焦っていたと、微笑ましい思い出を振り返った。

「十分、人を魅きつけるだけの魅力があった投手だよね」

   また、甲子園を沸かした早稲田実業対駒大苫小牧高校の試合を振り返り、斎藤投手には他にない強運があったとした。プロ入り後に期待通りの活躍ができず伸び悩んだ時期があったことにも触れつつ、やはり斎藤投手は魅力的な投手だったと笑顔を見せた。

「プロに入って、自分で思い描いていた成績は残せなかったけれども、でも十分、人を魅きつけるだけの魅力があった投手だよね」

   高木さんはこの発表以前に斎藤投手復活への道を語る動画を撮影していたことを明かしつつ、斎藤投手には復活の目があったと期待していたとした。復活を信じ応援していただけに、引退発表に寂しい気持ちを感じたと吐露している。

「引退の発表を聞いて、ちょっと寂しいなって」

   斎藤投手の今後に関しても、ぜひ共演したいと希望を語っている。高木さんのYouTubeチャンネルへの出演もオファーしていた。

「やっぱりゆっくり休んで、焦ることはないと思うし。野球界のために貢献してほしいな。野球嫌には絶対ならない子だと思うし。一緒に仕事をできる日が来るといいなって思う。やっぱり1回チャンネルにね、出てもらいたいと思っています」
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