「『放流したものがシロアゴガエルだった』という断定はできない」
環境省沖縄奄美自然環境事務所によれば、自治会に連絡を行ったのは9月27日のこと。環境コンサルタントの嶋津信彦さんが前26日に、放流が行われた水路で特定外来生物のシロアゴガエルを発見したとツイッター上で投稿していたことを受けてのことだった。
「沖縄本島ではあちこちにシロアゴガエルが生息しているため、しちゃばる公園付近で発見されたオタマジャクシが放流されたものか、他所から入ってきたものなのかは分かりません。
そのため我々としましては『放流したものがシロアゴガエルだった』という断定はできないのですが、可能性が高いと見ており、今後そういったことがないように注意喚起を行いました」
環境省の担当者は、「放流」についても推奨できるものではないという見解を示す。
「他所から生き物を持ち込むと、見た目は似ていても遺伝的かく乱が起きてしまうなど様々な問題が起きる可能性があります。それよりも、生き物が本来のように住める環境をどう取り戻していくのか考えていかなければいけません」
そのうえで外来種に関する啓発に努めると述べた。
「外来種や外来種に関する問題を知らなければ、こういったことが起きてしまう可能性がありますので、いろんな形で啓発を行っていきます。
沖縄は外来種が多い地域です。そこに対して県民の皆様は、個人個人として何ができるか、興味関心を持っていただいて、これ以上広げないよう取り組んでいただけますと幸いです」