中国・北京にテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」(USB)が2021年9月20日、開業した。地元では大きな注目を浴びる一方で、連日のトラブルにも見舞われている。
開業前にはチケットの予約システムに不具合が発生。開業後には男性従業員による女性客への盗撮疑惑が浮上し、従業員の契約が解除された。中国メディアは、頻発するトラブルが「観光客の悩みの種になっている」と伝えている。
北京にしかない「カンフー・パンダ」テーマのエリアも
USBは世界5か所目のユニバーサル・テーマパークとして開業。園内はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にもある「ハリー・ポッター」の世界観を表現したエリアや、中国で人気の映画「カンフー・パンダ」をテーマにした北京オリジナルのエリアなど、7エリアで構成される。同時開業した2つのリゾートホテルと商業施設と合わせ、リゾート施設「ユニバーサル・北京・リゾート」(以下、リゾート)を形成する。
中国の国営通信社「中国新聞」は9月21日、ウェブサイト「中国新聞網」を通じ「北京ユニバーサル・リゾートが"超絶技巧の世界"で最初の来場者を迎える」(以下、編集部訳)という見出しで、20日の開業初日のようすを報道。開園前の時点でUSBのゲートに300~400メートルの行列ができていたこと、予定時刻よりも50分早い開園に来場者から歓声が上がったことなどを伝えている。USBでこの日一番の人気だったアトラクションは「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」で、90分待ちの行列ができていたという。
中国新聞は、リゾートは年間で最大1200万人程度の集客、100億元(日本円で約1700億円)の営業収入を見込んでいると報じている。