神奈川県相模原市内の道志川河川敷で、バーベキュー後とみられるゴミが大量に放置されていたと、近隣住民がツイッターに写真を投稿して怒りを露わにしている。
石で作ったコンロの置き台の周辺に、肉などを焼いた後の金網やカレーが残ったようなプラスチックの皿、ペットボトルや空き缶、ゴミ袋...。こうしたものが、河原の土の上に大量に散乱している。
スーパーの袋が同一店舗だったため、同じグループの可能性
この写真は、河川敷周辺に住んでいるというツイッターユーザーが2021年9月21日に投稿した。
投稿者は、現場近くの住人にも手伝ってもらい、ゴミ袋を持って来てすべて片付けたという。その結果、45リットル入りゴミ袋で3袋分いっぱいになり、積んだ車の中まで臭くなってしまったと、ゴミを捨てた人たちに怒りをぶつけた。現場には、まだ飲んでいないコーヒー缶や未使用のマスクも放置されていたともいう。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令が続き、道志川沿いのキャンプ場が県外客などの受け入れを断るとするところもあることから、この投稿者は、キャンプ場などからあぶれて来たのではないかと指摘した。
投稿者は24日、J-CASTニュースの取材に応じ、場所は、相模原市緑区にある横浜市水道局青山水源事務所のすぐ隣にある河川敷だと説明した。19日16時ごろ、友人と山菜採りに河川敷へ行ったときに大量のゴミ放置を見つけたそうだ。スーパーの袋が同一店舗だったため、同じグループではないかという。
コロナ禍以前は、ここでバーベキューをする人はほとんどおらず、「道路から人目につきにくいので隠れてバーベキューをやってたのでは」と推測した。
ゴミが放置された弁天橋上流の河川敷では、「車両乗入れ禁止の告知」の札がかかったゲートが8月13日から車両進入路に設置され、神奈川県や相模原市が感染拡大防止のため乗入れの自粛を当面の間求めている。
投稿者は、ゴミを放置する人がいるからこうした措置になったのではないかとした。この状態が続けば、乗入れの自粛要請が長引いたり完全に封鎖されたりする可能性もあるらしい。
ゴミ放置で近所から苦情が入り、車の乗入れもゲート作って禁止に
ゲートから先の河原に近いところを管理している神奈川県津久井治水センターは9月24日、取材に対し、許認可指導課の担当者が次のように話した。
「コロナの影響で、普段入らないところでバーベキューをして騒いで、近所が迷惑していると相模原市に苦情が入ったとのことでした。ゴミを捨てて行く人も多く、市から緊急事態宣言を受けてこちらに要請があり、ゲートを設置して車の乗入れができないようにしました。現在は、様子を見ている状態で、他の例を見ますと、こじれて封鎖しているところもありますね。河川敷は本来、自由使用できるところですので、対応に苦慮しています」
相模原市の津久井地域環境課も同日、取材にこう明かした。
「キャンプ場が閉鎖するなどしており、コロナ禍の中で人が集まって来ています。夏になると、車で乗り付けてバーベキューをする人たちも出て、ゴミを勝手に捨てていました。ボランティアの人たちが年に2回、清掃活動をしており、金網なども含めて1回で80キロぐらいのゴミの量になりますね。ゴミが出るのは、コロナ前と同じですが、人が集まったりゴミを残したりすると感染が広がると近所から苦情が来ています。住民の方は、散歩するなどしていて不安になっているのではないかと思います」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)