懐かし玩具「マジック魔法刀」が製造終了に 「昭和がどんどんなくなっていく」惜しむ声続々

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   懐かしのおもちゃ「マジック魔法刀」の廃番が伝えられ、インターネット上でかつての愛用者から惜しむ声が相次いでいる。

   メーカーは取材に、苦渋の決断の背景を語った。

  • 堀商店提供
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ふじいあきら氏「子どもたちのマジックへの入り口でしたね」

   景品卸の堀商店(名古屋市)は2021年9月21日、ツイッターで「残念なお知らせをしなければなりません」と切り出し、「わんぱくキッズ達を楽しませてくれた『マジック魔法刀』が廃盤商品となってしまいました」(原文ママ)と伝えた。

   マジック魔法刀はナイフを模したプラスチック玩具で、"刃先"に力を加えると引っ込む構造になっている。いわゆるジョークトイだ。

   堀商店によれば、玩具業界の安全基準(ST基準)を満たした商品で、「ナイフの形してるから一見危なそうに見えるのにちゃんとSTまで取得してさ。子ども達の安全を考えたおもちゃだったって事、私は誇りに思うよ」とメーカーを称えている。

   投稿は22日現在で約1万リツイート(拡散)され、「子どもの頃よく遊びました」「祭りのクジ引きの景品だったりしたなぁ」と懐かしむ声や、「昭和がどんどんなくなっていく」「駄菓子屋さんからまた一つオモチャが消える」「舞台の大事な場面で小道具に使わせて頂いたこともある...寂しい...」と惜しむ声であふれている。

   マジシャンのふじいあきら氏も「子どもたちのマジックへの入り口でしたね」とツイッターで回顧した。

職人の高齢化&中国で類似商品

   製造する「ユーキ」(埼玉県越谷市)の齋藤寛社長(53)は22日、J-CASTニュースの取材に、4月にはすでに自社在庫がなくなり、流通分で終売だと明かした。

   マジック魔法刀は先代の創業者が発売し、「私が小学生の時に駄菓子屋に行ったら商品があった記憶があるので、4、50年は販売していると思います」と振り返る。

   製造終了の理由は「国内でパーツを調達し、内職業者さんに組み立てや袋詰め、台紙貼りを長年お願いしていましたが、業者さんが高齢化で以前より細かい作業がままならなくなってしまいました」と打ち明ける。

   加えて、中国で類似商品が作られるなどして「それらに負けたといいますか、昔ほどの売れ行きがなくなってきたことも加味して、私の判断で止めました」(齋藤さん)。

   SNSでの反響については、「チャンスがあれば(再販も)とは考えています。パーツメーカーさんはまだやられていますので、反響にお応えして人手が見つかればとは思っています」と話した。

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