AKB48が1年半ぶりに発売する新曲「根も葉もRumor」(2021年9月29日発売)がきっかけで、鳥取県特産の梨のPRに一役買うことになった。楽曲自体は梨とは何の関係もないが、歌詞の一部が「梨」に聞こえる、というのがその理由だ。
そこで鳥取県は、さらに広く宣伝してもらおうと、「とっとりの梨食べ大使」なるポジションを新設。9月22日に都内で任命式が開かれた。平井伸治知事がAKB48の小栗有以(おぐり・ゆい)さん(19)と山内瑞葵(やまうち・みずき)さん(20)に任命証と「たすき」を手渡した。
平井知事「この新曲に乗っかって私どもの梨も...」
新曲は、テレビ初披露時の7月17日の発表によると、
「重厚かつアップテンポな超絶ノリノリビート、そしてAKB48 の楽曲の中で、難易度の高いダンスはいくつもあるが、今回は、一朝一夕の付け焼き刃では不可能なロックダンスに挑戦!」
というのが売りで、特に梨とは関係ない。ただ、歌詞の序盤の「Nothing! Nothing! Nothing! Nothing!」部分が「梨!梨!梨!梨!」に聞こえる、という声が次第にネット上で広がった。
地元企業のPRキャラクター「とっとりなしお」が8月末に二十世紀梨をAKB48に差し入れし、メンバーが次々に「梨ダンス踊ってみた」と題した動画をTikTok(ティックトック)に投稿するなどの動きもあった。平井氏もAKB48のコンサートに梨を差し入れ、9月8日の定例会見で、新曲に合わせて梨の売り込みを図っていきたいという期待を語っていた。次のように話し、然るべきポストも用意する考えを示していた。
「やっぱり我々としても、何かこう働きがいのある、そういうポストを考えてもいいのかなと。例えば『とっとりの梨食べ大使』に任命させていただくとか、あるいは梨をまたこのグループのほうにも応援で送らせていただいたり、この新曲に乗っかって私どもの梨も認知していただけるようになれば」