「条例そのものに罰則規定はございません」
施行日が間近にせまる本条例。21日にJ-CASTニュースの取材に応じた埼玉県・消費生活課の担当者によれば、埼玉県で把握している範囲では、エスカレーターで立ち止まることを利用者に義務付けるのは「全国初」の条例化だという。その罰則や実効性の確保について担当者は、
「条例そのものに罰則規定はございません。罰則規定がないので、県民の方、エスカレーター利用者の方のご理解をいただけるように、働きかけをしていくしかないというふうに考えております」
と話す。ネット上で上がっている懸念事項についても、「丁寧に周知を繰り返してご理解をいただくしかない」とする。
なおエスカレーターの歩行に伴う事故に関して、具体的な発生事例を尋ねたところ「細かい事故も含めれば発生しているのだろうとは思います」としながら、「埼玉県内で重大な事故というのはもうここ数年発生はしていないというふうに認識しております」という。
「エスカレーターでの歩行というのは、ご自身が転倒したりする可能性もありますし、すり抜けざまに他の利用者と接触して他の利用者を転倒させたりする可能性があってとても危険なので、条例に規定があるようにエスカレーターを立ち止まって利用してください」