GENDA SEGA Entertainment(東京都大田区)が運営するアミューズメント施設「セガ池袋GiGO」が、2021年9月20日の営業をもって閉館した。施設の定期建物賃貸借契約の満了及びビルのリニューアルによるという。
池袋・サンシャイン60通りにオープンして以来、およそ28年のあいだ「セガのお店」旗艦店として営業した同施設の閉館に、ネット上では惜しむ声が相次いでいる。
「ゲームセンターという文化は絶対に無くならない」
同施設は1993年7月に「池袋GiGO」として開館。2013年の改装に伴って「セガ池袋GiGO」となる。
施設の地下1階から7階に渡ってアーケードゲームやクレーンゲーム、プリントシール機といった各種筐体を展開したほか、近年では「セガコラボカフェ 池袋GiGO店」「セガのたい焼き 池袋店」も開設。ゲームセンターの枠に留まらないコンテンツを提供してきた。
店舗名「GiGO(ギーゴ)」の由来について、セガ池袋GiGO公式ツイッターは「Gimmick」と「GOD」を合わせた造語であると説明している。「常に新しい遊びを提供しようという意味が込められているそうです」という。
2021年8月2日の告知から閉館までの期間には、様々なイベントが実施されていた。特設サイトやツイッターで募集したメッセージの店内掲示、店頭大型ビジョンでの閉館カウントダウンなど。また最終3日間には限定デザインのプライズ用「メモリアルショッパー」も配布。
9月20日、YouTubeでも生配信された店頭の閉館セレモニーでセガ池袋GiGO・馬場館長は各位に感謝を伝え、以下のように話した。
「皆様にお伝えしたいのは、セガ池袋GiGOはビルのリニューアルという止むに止まれぬ事情で閉店するものであり、コロナに負けて閉店するわけではございません。叶うことならこの地でずっと営業をして、お客様と、お客様の素敵な笑顔と会いたかった。そういう思いでいっぱいであります。残念ながら、この度は閉館という結果となってしまいました」
「明日から池袋の地にセガのお店は無くなってしまいますが、私たちはゲームセンターという文化は絶対に無くならないと思っています。いつの日か必ず、この池袋の地に再びセガの看板を掲げてお店を構えて、また皆様とお会いできるように、そして新しい思い出を作っていけるように、頑張っていきたいと思っております」
「本当に、28年の間、セガ池袋GiGOを愛してくださってありがとうございました!」
同日ツイッターでは同施設の閉館を受けて、
「色んな思い出がある。寂しくてたまらない」
「このゲーセンめちゃめちゃ行ってたから悲しい」
「思い出をありがとう、セガGiGO池袋!」
のように惜しむ声が広がっている。一時は「セガ池袋GiGO」がトレンド入りを果たした。