Win-Winの関係を築いていきたい
今回の書籍も含めて、僕は障害の当事者として情報発信していますが、障害がある人たちだけに向けて発信しているわけではありません。老若男女問わず届けたいし、受け取った人が何かを感じ取ってくれたら嬉しい。特に子どもたちには、障害者はじめいろんな人の気持ちが分かる感性を持ってもらいたい思いがあります。
僕が子どもの頃、そうした感性はありませんでした。それは、身近に障害の当事者がいなかったからかもしれないと思いました。僕自身が当事者になってから情報発信をしていくにあたり、障害の有無を問わず誰にでも伝わる内容にしたいと思って活動してきました。
未来を作る子どもたちの、感性の「引き出し」が増えるように、これからもいろんな視点を提供したいです。世の中にたくさんいる、障害のある人たちが少しでも住みやすくなるように、健常者との「壁」が少しでもなくなるようにしたいですね。
僕の発信が、受け取った方々の考えるきっかけになり、僕はその声を次へのモチベーションにする。発信を通じて出会った多くの人とは、そんなWin-Winの関係を築いていきたいと思い描いています。