キャラクターソングとしても成立?
◆プロデュース力の高い世界観にBUCHIAGARU!!
こちらの楽曲、もちろんメロディーもアレンジも非常におもしろいものになっているのですが、ここまで愛される楽曲になったのは、グループのコンセプトと楽曲のテーマががっちりと噛み合ったからだと思います。
これはゴールデンボンバーだけに当てはまるわけではないと思うのですが、アーティストにとって代表曲となり得る楽曲は、そのアーティストにとってのキャラクターソングとして成立できる曲になっていることが多いと思います。
「女々しくて」の歌詞で描かれている世界観は、イケてない主人公が元カノに未練タラタラ、といったようなちょっとダサい内容で、お世辞にもかっこいいとはいえないテーマになっています。
このようなテーマを王道のイケイケなヴィジュアル系バンドが歌った場合、聴こえ方が全く変わってくると思いませんか?おもしろい曲だなとは思ってもらえそうですが、代表曲にまではならないような気がします。
やはり、ゴールデンボンバーの「ヴィジュアル系エアーバンド」という突っ込みどころ満載のコンセプトや、メンバーのコミカルで親しみやすいキャラクターがあってはじめて生きてくる歌詞になっていますし、歌っている時のハマり具合がやはり素晴らしいですよね。
客観的に、自分たちの見え方を把握できるプロデューサー的な目線があるからこそ作り上げることができる世界観だなと思いますし、売れるべくして売れた方々だな...と思います。
今回でBUCHIAGARU!! musicは連載終了となります。今まで普通に聴いていた楽曲でも改めてコラムを書くことで新しい発見をすることが多く、楽しんで連載をすることができました!約半年間、読んでいただきありがとうございました!