「チーム全体に余力を感じます」
打線はリーグ屈伸の陣容だ。
リードオフマンとして覚醒した塩見泰隆、打撃技術健在の青木宣親、前人未到の3度トリプルスリーを達成した山田哲人、不動の4番に成長した村上宗隆、両外国人のオスナ、サンタナと強打者がズラリ。代打にも川端慎吾、内川聖一、坂口智隆と経験豊富なベテランたちが控えている。472得点はリーグトップ(17日昼現在)。常にビッグイニングを作れる打線は相手にとって脅威だ。
他球団のスコアラーは「セ・リーグで最も爆発力があるのはヤクルト」と分析する。
「セットアッパーで清水昇、今野龍太から守護神・マクガフにつなぐ勝利の方程式が確立している。先発投手が試合を作れば、強力打線で得点を取ってくれるので白星を計算できる。
また、巨人や阪神に比べるとチーム全体に余力を感じます。ここからもう一段ギアを挙げて白星を重ねる可能性は十分にあります」
巨人と阪神の動向が注目されがちだが、ヤクルトも好位置につけている。最下位からの下克上へ――。その可能性は十分に秘めている。