長野県北信部の農園でシャインマスカットが盗まれたと、農家が被害状況を撮影した写真をツイッターに投稿し、拡散している。防犯カメラには、女性1人と男性2人がシャインマスカットを持ち出す様子が映っていた。
J-CASTニュースは2021年9月17日、被害に遭った農家に取材した。
20年にも被害
ツイッター上で被害を報告したのは、長野県中野市でリンゴやブドウを育てている農家の「るー」さん。取材に対し、95房のシャインマスカットが盗まれてしまったと明かした。現場には、ブドウの袋や傘が散乱していたという。
防犯カメラには8日午前1時ごろ、何者かが農園に侵入しシャインマスカットを盗んでいく様子が映っていた。犯人とみられる女性1人と男性2人は、両手にそれぞれカゴを持っており、その中に盗んだものとみられるシャインマスカットが詰められていた。
るーさんによれば、泥棒被害は20年にも受けていたという。このときは40房のシャインマスカットが盗まれ、畑の一角からごっそりと消えてしまった。被害総額はあわせて約50万円にのぼる。
警察に被害届を提出し、監視カメラやワイヤーセンサーで防犯対策を行うも、犯人はまだ捕まっていない。近隣でも同様の被害が発生していることから、るーさんは「みな悔しくて怒りが止まらないです」と漏らす。
るーさん一家は、ツイッターやユーチューブ上で防犯カメラの画像を公開している。他の農家への注意呼びかけを行いながら、犯人につながる情報を求めている。るーさんは「少しでも期待や誰かにすがりたい」と悔しさをにじませた。
その後、るーさんは17日朝にも「昨夜未明黒のアルファードが園地に入ったのを見回り中に発見しました」として、男性1人と女性1人が侵入したとツイッターに投稿。警察に通報したという。るーさんは取材に「現行犯ではなかったので、逮捕とはならなかったのですが、事情聴取などして今後の対応を待ちます」と述べた。