ご当地ヒーロー「仮面ライダー酷似」指摘で活動休止 著作権侵害?CF返金?弁護士に法的見解を聞く

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   クラウドファンディング(CF)で約89万円の支援を受けて誕生したご当地ヒーローが2021年9月14日夜、活動期間わずか1か月で休止を報告した。

   当該ヒーローを巡っては、13日夜頃から複数のツイッターユーザーの投稿をきっかけに、衣装デザインが東映制作の特撮ドラマ「仮面ライダーシリーズ」のヒーローと酷似しているのではないかと問題視する声が集まっていた。

   J-CASTニュースはネット上で注目を集めている「著作権問題」を中心に、弁護士に見解を求めた。

  • ツイッターアカウント「【公式】水ト炎ノ戦士 ソルディア」(@yOfE0t8kG7Tn6CO)より
    ツイッターアカウント「【公式】水ト炎ノ戦士 ソルディア」(@yOfE0t8kG7Tn6CO)より
  • 中央左より仮面ライダーゼロツー、ゼロワン(東映公式サイトより)
    中央左より仮面ライダーゼロツー、ゼロワン(東映公式サイトより)
  • ツイッターアカウント「【公式】水ト炎ノ戦士 ソルディア」(@yOfE0t8kG7Tn6CO)より
  • 中央左より仮面ライダーゼロツー、ゼロワン(東映公式サイトより)

スーツは「ゼロワン」、ベルトは「アギト」のものをベースに発注・制作

   話題を集めているのは、「阿蘇の新しいローカルヒーロー」として活動していた「水ト炎ノ戦士ソルディア」だ。4~5月にクラウドファンディングサービス・CAMPFIREで支援金を募り、目標の64万円を上回る88万円超を集めて8月に誕生した。

   プロジェクトは熊本・南阿蘇を中心に広告代理業を行っているという代表を筆頭に、元アクターなど4人で企画したという。同月28日に初回公演を実施したほか、ツイッターやYouTube投稿も行っていた。

   問題となった衣装については、「仮面ライダーシリーズ」のファンらのツイートによって頭部が「ゼロツー」、体は「ゼロワン」、ベルトは「アギト」の造形に酷似しているとされた。さらに配色が石ノ森章太郎さん原作の「人造人間キカイダー」を彷彿させるという声も。

   ソルディア公式ツイッターは9月14日朝、スーツとベルト部分について著作権侵害ではないかという指摘を受けているとして、「阿蘇に新しいローカルヒーローをつくる会」の名義で報告書を公開。スーツ自体は制作を委託しており、

「事実、ヒーロースーツは仮面ライダーゼロワン、ベルトはアギトのものをベースに発注、制作をしております。この点に関しましてはご指摘の通りで、 『色を変えたから良いのではないか』という甘い認識でございました。大変申し訳ございません」

と伝えた。文書によるとスーツは6月に制作開始・発注、8月に完成・到着。完成後の12日、「東映株式会社コンテンツ第一営業部」へメールを送ったという。

   メールではソルディアについて「不定期のボランティア活動」だとしながら、「グッズ販売や動画制作等の展開を予定しております」としていた。資料を添付してゼロワンをベースにスーツを制作したと申告し、「もし、似すぎており著作権侵害の疑いがある場合は大変お手数ではございますが、ご一報いただけますと幸いです」とつづる。活動にあたっての注意点や留意事項なども求めたが、14日10時時点で東映からの返信はなく、「ご連絡があった場合、真摯に対応する所存です」とする。

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